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私が管理組合の役員就任を断る8つの理由

kage

2014/06/04 (Wed)

いつも頼りにしている、ALL ABOUTの平賀功一さんの記事より・・・
http://allabout.co.jp/gm/gc/29442/


裁判員制度がスタートしました。「一般市民の感覚を裁判に反映させる」ことを主たる目的に、われわれ国民に司法への参加を促します。裁判が身近になり、関心が高まるという意味での効果は期待できるでしょう。

しかし、「裁判員制度の制度設計等に関する調査研究報告者」(平成18年3月)によると、「参加したい(8.2%)」「参加してもいい(19.4%)」と参加に前向きな人が約3割なのに対し、「あまり参加したくない(28.4%)」「参加したくない(33.3%)」と、6割以上の人が同制度には消極的です。そして、その理由として「心理的に不安」「参加するための日程調整が大変」「自分の健康や体調が心配」がTOP3に挙がっています。確かに、人が人を裁くことの重さ、また、有給休暇さえ満足に取りづらいサラリーマンが、仕事を休んでまで裁判所へ出向くのは容易でないでしょう。鳴り物入りで始まった裁判員制度、どうやら難題が山積みといえそうです。

前置きが長くなりましたが、実はマンション管理の世界でも同様の傾向が見て取れます。「裁判員」を「管理組合の役員(理事)」に置き換えてみてください。国土交通省の調査によると、「役員就任を快く引き受ける」と回答した人は2割(20.5%)しかいませんでした(下グラフ参照)。男子一生の仕事である夢のマイホームを手に入れたにもかかわらず、その資産の維持管理については「出来ればやりたくない」というのが本音なのです。はたして、これでいいのでしょうか?

そこで、今回は役員になりたくない理由、および、断る理由の背景にあるマンション管理を取り巻く現状について分析してみることにします。マンション管理は「住民の」「住民による」「住民のため」のものです。私有財産の資産価値を下げないためにも、自助努力が不可欠です。


断る理由のトップ3は、「高齢」「忙しい」「関心がない」


まずは、区分所有者の役員就任に対する意識からご紹介します。国交省が今年4月10日に公表した「平成20年度マンション総合調査」によると、管理組合の役員就任への対応として、以下のような結果が出ています。

極めて良心的な解釈をすれば、「引き受けない」と答えているのは6.6%のみ。理由は何であれ、最終的に引き受けるのであれば“結果オーライ”ともいえます。しかし、いざ引き受けても理事会はいつも委任状ばかり(出席しない)。また、出席したとしても管理会社からの説明を聞いているだけ……。まるで「参加することに意義がある」と言わんばかりの態度だとしたら、(失礼ながら)役員としては失格です。「自分のマンションは自分たちの手で良くしていくんだ!」という能動的な主体性なしに、役員という業務はこなせません。

では、なぜ役員を引き受けたがらないのでしょうか。以下が、総合調査によって判明した役員を引き受けたくない理由(重複回答)です。

高齢のため ……………………………………………………32.3%
仕事などが忙しく、時間的に無理だから………………………22.6%
あまり関心がないから…………………………………………11.3%
本人・家族に病人がいる等の事情があるため…………………9.7%
面倒くさいから……………………………………………………8.1%
何をしたらいいか分からないから………………………………6.5%
前回、引き受けた時に嫌な思いをしたから ……………………6.5%
引き受けない人と比べて(自分だけ苦労するのは)損だから …3.2%

この理由を見て、読者の皆さんはどのようにお感じになったでしょうか。「あまり関心がない」「面倒くさい」「自分だけ苦労するのは損だから」――。実にストレートな答えで、私、ガイドは正直、驚かされてしまいました。


世帯主の年齢 全体の4割が60歳以上


役員を引き受けたくない理由の第1位となった、「高齢のため」という回答。経年マンションの増加に比例して居住者の高齢化も同時進行していることが、今回の調査から明らかになりました。実に、アンケートに回答した2167管理組合の4割(39.4%)が世帯主年齢60歳以上なのです。


調査年別 世帯主年齢の構成比の推移 (単位:%)

上グラフは「マンション総合調査」世帯主年齢の過去3回の推移ですが、回を追うごとに高齢者の比率が高まっているのが分かります。役員の仕事は精神的にも肉体的には負担が大きいため、加齢により業務に支障が出ることを心配した結果が、役員就任を遠ざけることにつながっているのでしょう。

リタイアしていれば時間的な余裕があり、また、人生経験も豊富なだけに、管理組合としては力を貸してほしいという気持ちは尽きません。しかし、無理やりお願いしたところで成果を伴わなければ、本人のみならず管理組合にとっても無益です。悩ましい問題ですが、抜本的な解決策は見つかっていないのが現状です。


「管理組合活動はボランティア」という考えは間違い


次に、「あまり関心がない」「面倒くさい」「自分だけ苦労するのは損」といった回答については、管理組合そのものへの参加意識の低さが根底にあります。おそらく自分たちは“お客様”で、「管理費を払っているのだから、マンション管理は管理会社がするもの」という概念が頭の片隅にあるのでしょう。専有部分同様、共用部分も自分たちの財産であることを忘れてしまっているかのようです。

マンション総合調査では「管理状況に満足していない理由」を尋ねており、その結果は以下の通りです。出来ることなら役員にはなりたくないと思いつつも、「管理会社が良くない」「役員が不慣れ」「管理員が良くない」と、不満をもらしています。つまり、自分には甘く、他人には厳しい心の内が見え隠れします。これでは、快適なマンション生活は望めません。


管理状況に満足していない理由 (重複回答)

一部の居住者の協力が得られにくいから………51.9%
管理組合の役員が不慣れなので ………………24.8%
マンション管理会社が良くないから………………24.2%
賃貸された住戸が多いので………………………17.7%
管理費等の滞納が多いので ……………………17.7%
管理費が適切な額ではないので…………………15.5%
管理組合が機能していないので …………………14.9%
管理員が良くないので ……………………………12.4%


やはり、役員を引き受けても何の得にもならないのでしょうか? いえ、そんなはずはありません。役員になればマンション管理の知識が身に付き、色々な人と接する機会も増えます。マンションの実情を知ることができ、人間関係が広がります。

しばしば、管理組合活動は“ボランティア”と言われますが、この考えは完全な間違いです。ボランティアとは見返りを期待しない無償奉仕のこと。役員になり管理組合の活動が活発化すれば、自然と自宅マンションの資産価値向上にもつながります。つまり、きちんと見返りがあるのです。

この点が分かっていれば、役員を引き受けるのは損といった発想が生まれるはずはありません。「誰かがやってくれる」という期待は捨て、「自分でやらなければ……」という献身的な考えに変わるはずです。これまで役員就任を断り続けてきた方、まずは一度経験してみましょう。苦労もありますが、楽しいこともたくさんあります。

Change(チェインジ)―― 既成概念を打ち破ることから、すべては始まるのです

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